外貨預金(MMFなど)でなるべく損しないように
日本円から交換して外貨MMFを購入する、と証券会社が儲かる。為替手数料が徴収されるから。
さらにMMFとはファンドなので、安いながらも信託報酬が召し上げられる。と、また証券会社と運営者が儲かる。
マネックス証券・http:// https://info.monex.co.jp/news/2017/20170804_01.html 手数料OFFもやるんだね
儲けの反対は損で、誰が損しているかというと買った人である。
当然、損を上回るリターンがあると考えて外貨MMFを購入するのだが、なるべくなら損を小さくしたい。
キモは「スプレッド」要するに「両替手数料」だ。
その通貨で購入したいものや他に使い道があるなら別だが、MMFで増やして又円貨に戻そうというなら他の金融商品がいいだろう。
しかしファンドではあるが購入の際に手数料はかからないので、外国株や債券から引き上げた資金や、投資の頃合を測っている資金の置き場所として利用するにはいい。
私はドル建てMMFを、ドル入金して購入しているので、証券会社に両替手数料は払っていない。
招かざる客:不良預金者
以前ドル円が100円以下の頃は、急落した時などにCITIバンク(現プレスティア) でよく円を両替していた。ドル建て送金もしていたので使い勝手がよかったためだけど、金融知識がイマイチだったというのも大きい。
米ドルの場合片道1円が普通だが、CITIではたまに両替手数料無料のキャンペーンをやっていて、円高や急落のタイミングが合えば頑張って利用した。*1
銀行としてはキャンペーンで両替した外貨をそのまま運用してもらいたい。日本円より名目利息も大きいのでお客にも喜ばれる。さらにその資金で外貨建てファンドも紹介しやすいだろうし、戻りは手数料を貰えるのでまずは入口の敷居を低くした感じだ。
が、キャンペーンでは時々、オレみたいな不良預金者もついでに釣れてしまい、どかっと手数料無料で両替した米ドルを、海外送金や証券会社にCITI Gold 特権を使ってまた手数料無料で振りこんでしまうので、手数料損の上に残高も減ってしまうなんて事態になる。 スミマセン
外貨を購入する
さて、100万円を片道1円払って銀行で両替すると何ドルだろうか。
@114円(現在値仲値)なら+1円で115円になるため、受け取る金額は8,696ドル。(四捨五入以下同じ)
中値なら8,772ドルになるはずが、76ドルも減ってしまった。円では -8,656円になる。
素直に証券会社に入金して外貨MMFとして両替すると、ドルスプレッドは0.25円あたりが多いので114.25円での両替となり 8,753ドル。先ほどより57ドルも損が少ない。
といってもまだ19ドル、2,166円の手数料がかかっている。
この程度なら「まあいっか」となるだろうが、300万円なら約6,500円。
ファンドの信託報酬が0.1%高いとか安いとか騒いでいるインデックス投資家には許せない数値かも知れない。
なんせ、0.22% も手数料が取られているのだ w
あんまり細かいのもどうかと思うよ。いったい何億円運用してるか知らないけど
両替最終兵器
そこで最終兵器FXの登場。
FX 会社同士の、シリア内戦も霞んで見える熾烈なスプレッド引き下げ戦争勃発により、数年前に比べあり得ないほど下がった。
ドル円ならスプレッド(売り買いの差)が 0.3銭!(0.0026%)
100万円を両替するのに手数料は26円程度?!
もの凄い差。知ってる者と知らぬ者の格差。(ただしFXは恣意的な仲値を表してる可能性もあるから計算値はあくまで参考)
FXでは売買単位、というのもあるし*2、現受け(外貨現金を受け取ること)自体をしていない会社もある。また、現受けしたドルを送金する、国内外貨送金の手数料もかかるので少額の場合は不利になる。
が、それにしても安いことには変わりはない。
300万円をFXで両替して現受けすれば、送金を含めても優に片道で2万円以上の差が出る。それを証券会社に送金して外貨MMFを買う・・・いや、もう6ヶ月の利息相当額がトクした程度になるのでやらなくてよろしい 笑
※100万円以下だと頑張る意味があるのか、ないのか。私には分からない。
米ドルで以上のようなことになっているので、AUD(オーストラリアドル)やEUR(ユーロ)建てではもっとスプレッドは広がる。
現受・現渡をしているFX会社はいくつかあるが、私が利用しているのは
YJFX!(外貨EX)
通貨の交換(現受・現渡) | よくあるご質問 | FXならヤフーグループのYJFX!
マネーパートナーズ(マネパ)
外貨両替、現受け、現渡しの方法 | FX・証券取引のマネーパートナーズ-外為を誠実に-
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外貨送金はそれぞれ1500円・2500円だがマネパは2万通貨以上は無料。そのまま外国に送金できれば便利だが、個人資産を把握したい日本国策により国内、それも登録した金融機関に限られている。
直感で動くよりも、FXを利用することを含めていくら手数料を払うのか、いくら儲けがあるのか(金額と割合%)検討してみると意外と見落としも洗い出されるかも知れない。
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