セミリタイヤは
ちょっと言葉尻にこだわりすぎてる感もあるが、セミリタイヤはカッコ悪いという記事を書いた。
結局やるしかないのだ。みたいな結論になってるから、そもそもやる気のない人には読む気さえ起きないだろう。
セミリタイヤってものに憧れてる人は、要は楽してテキトーに働いて暮らしたいという人だろうから、まあ、それはオレも一緒だ 笑
オレのうちの裏に2階建ての賃貸の一軒家がある。小さい家だけどちょっとしたサンルームもある。旧型テラスハウスモドキ、みたいな感じの。
ここに円キャリートレード最後の盛り上がりを見せていた、2007〜2008年に引っ越してきた親子がいた。
30代中盤に見える奥さんはパートに出て、ダンナは家に引きこもってパソコンの前でずっと座っている。*1とにかく夜中まで座ってる。
オレはFXやってると直感した。
値動きが激しい時にふと見ると、いつもは半身に座っている彼がパソコンと正対し、画面にくっつきそうに顔を突き出している。
それほど裕福そうに見えない家族だったけど、円キャリーで付いた金利を当てにして引っ越してきたのか。全財産をAUD/JPYなんかに突っ込んでいたら大変な事になるなあと思っていたところ、案の定リーマンが破産した翌月には彼らはもういなかった。
小学生低学年の女の子もいた。わずか半年程度で転校か。
ダンナは良い錬金術を見つけたと思ったのだろう。あんなトレードが生涯続くと思っていたのか。子供も奥さんも不幸である。ま、奥さんは自業自得だが子供はかわいそうだ。親を選べない。
何かを始める時はエグジットを考える
考えないドロボーは捕まるし、ホームセンターで買ってきた桜を何も考えず庭に埋めたらデカくなりすぎて結局邪魔だとか剪定に金や手間がかかるとか、脳みそがたりないとそんな事すら予想できない。
ビジネスも同じ。伸びてる時は良い、儲かってる時はイケイケでOK。しかし、大きなトラブルがあった時、伸びなくなった時の身の振り方をちらっと2-30分でも考えておくだけで対応がとても速くなるし的確だ。 思いつきの行動より格段にいいし、選択肢が増える。
オレは思いつきで行動してきた方だ。かなりの損もしたし失敗をした。
何事も出口感を持って行動する事を経験から覚えたのは40歳ぐらいの事である。
*1:別に覗いていたわけではないけど夜になるとうちの2階の窓から家の中が見えちゃう