儲かりゃ何でもいい? 仕事について
この人は、大阪で商売をしている。
オレよりも6-7才上の歳で、だいたい年商15億ぐらいのようだ。 何度も破産寸前まで行って立ち直ってきた(と言ってる)
「ボクはね、仕事は儲かりゃ何でもやる、ってわけじゃない。」
「仕事は大事だ、男には一生ついて回るからね。一生の事業として恥ずかしくないものを」
「昔はノンバンクからずいぶん引っ張ったよ、手形も切った。だけどね、今は借金しちゃいけない」 と言っていた。
この人はうちの会社のお客さんである。
「ははあ、なるほど。信念ですね」とか「やっぱ現金ですかね」なんて、心にもないことをいろいろ言ってた。
こんなオレはといえば商売なんて 儲かれば何でもいいと思ってる。
オレが貧乏そうにしてるから商売について説教をしてくれたんだと思うが、当時オレの会社の売上は彼の倍を超えていたし、倒産寸前なんて行った事もないw。
ノンバンクや手形なんて切らなくても銀行が3000万ぐらい貸してくれてるし。
聞こえはいいけど言い方を変えれば、このお客さんの言ったことは「儲かってもやりたくないことはやらない」ってコトなのかな。そういうことを言える人はうらやましい。
オレは普段、機械の貿易やってるけど、儲かると分かればすぐフロンガス売ったり紙おむつ仕入れたり金属輸入してピンハネしたりする。
仕事なんて、何でもいいんだ。イヤもイイもない。
やり甲斐なんて、どうでもいい。*1
八百屋でもイイ、コンビニでもイイ、土木工事でも漁師でも。自分はイスにふんぞり返って、(別にふんぞり返りたいわけではないが)しかし効率的で、コストに見合う商売なら何でもやりたい。
借金はいけないこと!?
カネはいつも「数千万借り入れできる状態」にしておきたい。話が来たときにすぐ乗れるから。だって注文来たって買えなきゃ売れないし。(クレーンて高いんだよね、2000万ぐらいはザラ)
ドン!ともうけてすぐ返す。銀行はいやがるが・・・今は金は借りやすい。国も都も区までもが緊急融資の補助をしている。
「ええ、もう大変なんスから。お願いします、儲け話が来ているんです、実績はあります、ハイ」 なんてまた心にもないことを言ってまだ1000万は引っ張れる。
1000円のケミカル仕入れて200円儲けを取ると1200円で売らなくてはいけない。誰でも仕入れできるこういったものはライバルが多い。
他の奴は1180円で売る。→売るのが大変、儲けも減るし、売りにくい。
2200万のクレーンを仕入れる時に値切る言葉は
「2000万でどうですか?」だ。
2188万でどうでしょう、とは(ふつう)言わない。じゃあ2100万で、ってな具合で既に100万円。
言葉だけで100万儲けが上積みされる。やっぱ金額が大きい物を扱えば扱うほど儲かるしくみは厳然と存在する。
今は金利もやたら安い。そんでデフレでものが安い、てか、下がってる。
現金はつよい、そして使いでがある。円高だし、各国が経済的に苦しんでいる。高いものが、安くなってる。
これはチャンスといえる。
・・・アレをこうすればこうなるから大もうけできる 笑
と、朝から晩まで考える。
*1:自分が働いた、と思ってる割にはギャラが少ない時に人は何かに転嫁しなくてはいけない。それが"やりがい"だと何かの本で読んだ